先週は言葉の力個人編だったのですが、今週は言葉の力法人編です。前回は『言葉は人をつくる』と述べましたが、今回は『言葉は法人をつくる』です。言葉で会社が変わる?そんなことないと思われるかも知れませんが、変わります。意外と見落しがちなのはこの辺りです。昔から国を統治する際に最初にやることもこれと同義だと思います。つまり、統治する最初の仕事は単位、言葉、ルールを統一することでした。農業用地の測り方、そこから年貢が定まっていったように国を治めるための基準、ルールが定まっていました。しかし会社になると基準、言葉の定義が定められておらず、思ったような成果が上がらなくなります。
例えば、以下のようなものが挙げられます。
・規程
最低限のルールと基準
例えば販売管理規程や購買管理規程
>>売上計上基準、売掛サイト、仕入計上基準、買掛サイト
・マニュアル
業務の標準化
>>人により業務が異なっていないか?
>>それはムダ・ムリ・ムラとなる。生産性向上に直結
・業務フロー
業務の流れを図にしたもの
>>前工程、後工程を知ることで全体最適を図る。
・議事録
意思決定内容
>>会議に参加していない人にも共有
>>次への行動指示書となる。
・用語辞典
社内用語の統一
>>社内統一された言葉の定義
>>例えば、在庫回転率とは?
・目標設定シート
それぞれの目標を明確化
>>定量化された目標が定められており、測定可能
・リスク評価シート
会社にとってのリスクとは?
永続的に企業運営するためには必須
・課題管理シート
目標と既存のギャップ
>>目標のない会社に課題はなし
>>課題をクリアして目標に近づく
言葉の使い方編
・コミュニケーションが業務指示
>>業務指示のみでは人は成長しない
>>問いで考え発言させることが必要
>>自ら考え行動できる人を養成
最後に
よく、中小企業の経営者に大企業には規程、マニュアル等が存在する話をすると『大企業だからできるんです。うちには未だ必要ありません。』とよくお聞きします。しかし、着想が逆なんです。基準を明確化にし、それを共有したからこそ大企業になれたのだと思います。別に大企業にならなくても生産性の向上を図りたければ前述したことに取り組む価値はあると思います。未だ、取り組まれていない方はトライしてみてください。
ダイナリンクス合同会社
代表 松井康成
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